親日的なロシア民衆とイスラエル 

 知り合いの若い外務省職員に聞いた話である。
 彼は、ロシアン・スクールでロシア語専門だが、モスクワに5年ぐらい留学研修と在モスクワ・日本大使館に勤務し、現在霞ヶ関の本省にいる。
 彼の話では、ロシア人の親日度は、国際社会で群を抜いて、日本大好きと日本好きをあわせると人口の約8割に近いという。しかし、日本人のロシア好意度は非常に低い。
 なぜこのことが日本で一般に知られていないのか、と思った。
 残念ながら、日本とロシアの間には、日本人の被害者意識がものすごく大きい。戦争末期のソ連の中立条約無視で対日宣戦、シベリア抑留、北方四島の占拠など、どうしてもロシアに反感を持つ。
 マスコミのせいもあろう。
 ソ連やロシアの政治体制が悪かった。しかし、ロシアの民衆は日本大好きというとき、対ロシア外交は、もっと民衆の感情に訴えていけばいいのにと思う。
 
 親日の国は、世界に少ない。しかし、もその少ない中で、イスラエルも無条件に親日的なのである。
 日本ではそのことも知られていない。

 ロシアとイスラエルの民衆は、日本に片思いなのである。

 そう言えば、イスラエルの中のロシア人は、イスラエル人に嫌われる。それは、民主政治に馴染まず、超右翼の政党を作って、リーベルマン外相という専制的な政治家を出しているからか。
 でも、ロシア出身のユダヤ人が、イスラエルの建国にものすごく貢献した。
 ロシアが長い間、独裁皇帝、ソ連共産党、今も強権的な指導者に支配されてきた歴史の影響下にあるのだろう。
 どうも指導者と民衆は違うという認識は、かの国に関しては必要であるようだ。

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