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プロフィール

河合一充

Author:河合一充
(かわいかずみつ)
 イスラエルと日本の架け橋を願って、85年株式会社ミルトスを創設。イスラエル・ユダヤ・聖書関連の出版編集をもって、日本の社会にささやかな貢献を願った。現在現役をリタイアを考える。ヘブライズムの基なる思想を紹介したいと思っている。

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河合一充 くだん日記
思いつくままに、イスラエル・ユダヤ・聖書・日本など書き連ねる。よってくだんのごとし。
パン種の売買契約をご存じですか
 昨日の夕べから始まった新しい一日は、過越しの祭りペサハ。
 ところで、ペサハに守るべき律法の一つは、パン種(パンを膨らます酵母、イースト菌のこと)を家から一切排除することである。
 パン種をハメツという。
 普通のパンはもちろん、ハメツが入っている。だから残しておいてはいけない。極端に言うと、パン屋さんも過ぎ越し祭の間はパン種を持っていてはいけない。ユダヤ教徒の家庭や事務所や倉庫や一切の場所から除けば、さて、祭りの後でパンを焼くのに困るだろう。
 そこはユダヤ教徒の知恵で、上手に処理をする。こんな例がある。

 社員のT君が、東京の厳格なユダヤ教のラビに呼ばれて行ったのは、昨日の朝、ペサハの前日であるが、何をしに行ったかというと、実はラビに重大なことを頼まれたのである。
 ラビとT君の間で、パン種、ハメツの売買契約をしたのである。つまり、ペサハの直前にラビさんの所有するハメツをすべて(うっかりどこかに残っているかも知れないので、このすべてと強調するのも大切)異邦人に売ってしまったことにする。そうすれば、律法を守ることができる。T君は契約書にサインをした。
 そして、ペサハが終わると、ラビさんはそのハメツを買い戻す。

 一切は、書類上でことは済むわけだが、うまく律法をすり抜ける知恵に感心する。もちろん、これは厳格なユダヤ教徒での風習である。

 安息日にしてはいけない労働を、異邦人(非ユダヤ人)に頼むのも、これも律法を守るため。
 ユダヤ人が頭がよくなるのも、こういう律法のお蔭かな。