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プロフィール

河合一充

Author:河合一充
(かわいかずみつ)
 イスラエルと日本の架け橋を願って、85年株式会社ミルトスを創設。イスラエル・ユダヤ・聖書関連の出版編集をもって、日本の社会にささやかな貢献を願った。現在現役をリタイアを考える。ヘブライズムの基なる思想を紹介したいと思っている。

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河合一充 くだん日記
思いつくままに、イスラエル・ユダヤ・聖書・日本など書き連ねる。よってくだんのごとし。
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文学者カフカの原稿を返して
 20世紀の世界的文学者の一人に、フランツ・カフカという小説家がいる。
 チェコ生まれのユダヤ人で、ドイツ語で小説を書いた。
 自分も大学のドイツ語の教材で読んだかも知れない。あるいは、日本語で読んだかも知れないが、ある日、虫に変身してしまった男のアレゴリー風の物語は奇妙な心象が残っている。

 彼は若くして、1924年、肺病でなくなっている。第2次大戦後、風靡した実存主義文学の先駆として、改めて再評価された。
 彼の作品が、一種独特の哲学的見方をしているのは、彼のユダヤ性によることは、私がイスラエルやユダヤとの付き合いが始まった以後に、気がついた。
 ユダヤ教のカバラー的と言ってもいいのかも知れない。

 彼のファンは文学者に多い。それだけに、ものすごい才能をもっているのは確かだ。
 でも、彼がチェコのシオニズム運動との関わりがあったのは、知られていないのではないか。
 チェコにおいて、マルティン・ブーバーを教師に若者たちがシオニズムに目覚めていったが、カフカもその一人。もし、カフカが夭折しなかったら、イスラエルに移住したかも知れない。
 彼の友人に後にヘブライ大学総長になったフーゴー・ベルグマンがいる。また、彼の死後、彼の遺作を発表し続けたマックス・ブロートもシオニストである。ナチスの迫害を逃れて、ブロートはカフカの遺稿を持って、テルアビブに帰還した。

 実は、新聞に、カフカの『審判』という作品の原稿のことが載っていたので、興味を覚えた。
 オークションでドイツの近代文学博物館に購入されたものを、イスラエルの国立図書館(兼ヘブライ大学図書館)が違法に売られたとの理由で、返還を求めていた。しかし、その拒否がドイツ側から伝えられたというのである。
 売られたのは1988年で、カフカの友人のブロートが原稿を所持していたが、ブロートの死後、彼の助手に渡り、それが売られたらしい。金額は2百万ドルで、文学者の原稿では最高の値だと言われているそうだ。
 もちろん、イスラエルの国立図書館も、ただで返せ、と言っているわけではない。補償すると言っている。それほどに、カフカの遺稿を尊重しているということなのか。
 
 ユダヤ人の独創性は、アインシュタインやマルクスなどで代表されているが、カフカも文学の分野ではものすごい影響を及ぼしている独創者の一人だ。

 ところで、村上春樹の『海辺のカフカ』って、どんな小説かな。

 
 
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