イスラエルの評価 ワースト3でも、頑張れ

 気の毒に、イスラエルは世界に悪い影響を与えている国として、イラン、パキスタンに続いてランキング入りしているという。
 BBCが世界中で行った世論調査の結果である。
特に、ヨーロッパの諸国での人気が非常に悪いようだ。
 また、これまで、比較的好意的に見ていたインドや中国でも、イスラエルへの人気度が落ちている。

 日本は、世界からよい国と見られたそうだが、どうもこの調査の結果に信用がおけるのかな。
 よい子になろうとしてうちに、「国土」を浸食されていくのでは堪らない。

 イスラエルだって、必至に国の生存を護ろうとしているのだ。そして、人類文明に創造的貢献を今もなしとげているのを、評価してあげたい。
 イスラエルが、世界の諸国民の光になる日がくることを信じている。はい、新シオニストであります。

 

 

パレスチナ囚人のハンスト解決の持つ意味

 パレスチナの囚人がイスラエルの刑務所でハンガーストライキを続けていた。
 その問題が、5月14日にイスラエル、パレスチナ双方で了解に達して、解決した。
 そのかげに、エジプトの情報部の仲介があった。

 その解決は、ウインウイン(両者の勝ち)であった。イスラエルにとっても、よかったと安堵している。
 まず、パレスチナ囚人から死者が出れば、大変な騒動になるだろう。国際的にも、非難される。それが回避できたのである。5月15日は、いわゆるナクバ・デーと言って、パレスチナ側では敗北した記念日(1948年イスラエル独立)で、イスラエルへの暴動が起こりそうな日である。しかし、今回は静かに終わった。それもハンストの解決のせいであろうと、イスラエルは見ている。
 次に、イスラエルの得点は、パレスチナ囚人たちに、刑務所内から外部にテロの指令をしない、と誓約させた。もちろんこれが、絶対に守られる保証はないが、それでも一歩前進である。

 さて、パレスチナ側も、大いに得点を稼いだ。
 囚人の待遇改善である。5年間許されていなかった囚人の家族との面会が可能になった。また、独房に入っていた囚人も一般房に解放されるなどの変更。
 パレスチナがテロに訴えなくても、自分たちの要求をイスラエルに受けいれさせた点で、ソフトパワーを発揮できたことに自信をえたのである。国際社会へも、パレスチナの非暴力のアッピールになる。

 そして、エジプトの仲介が働いたことは、イスラエルにとってもプラスである。ムバラク退陣以来、エジプトとの関係は不透明で、悪化を懸念していたが、エジプトとも繋がりを保てたのである。エジプトを通して、パレスチナの直接交渉できないセクト(ハマス他)とも、意思疎通ができたことも、注目すべきだろう。
 エジプトにとっても、パレスチナ紛争問題で、仲介役を果たせたことは、アラブ世界におけるその存在感を誇示できることである。

 日本では注目されないが、隠れた重要なサインである。珍しいウインウイン外交交渉であった。

セファルディー・ユダヤの歌手 日本にも登場

 ユダヤ音楽の続だが、馴染みの薄いユダヤ文化が日本に浸透していく、もう一つのサインを、昨夜、ある歌手の女性に出会って思わされたことである。
 セファルディ・ユダヤの歌をうたう岡庭矢宵(おかにはやよい)さん。
 日本人には、セファルディと聞いても、何も分からないだろう。
 でも、ユダヤ民族史に関心のある人なら、あの中世イベリア半島で栄えたユダヤ社会のことを想う。

 東欧のユダヤ人をアシュケナジーといい、彼らの言語はイーディシュ。
 イベリア半島のユダヤ人をセファルディー(あるいは、スファラディー、セファラディーとも)といい、ラディノ語をしゃべる。スペイン語とヘブライ語の混血語。
 彼らは、1492年を境に、迫害により世界に散らされる。しかし、その文化を携えて。
 その音楽が、岡庭さんの歌う歌である。

 実際に、CDを聴かせてもらった。これは、新しい出会いである、ユダヤ人の魂の歌との。
 よく知っていたハシディックソングやイスラエルソングとは、また違ったユダヤ伝統を感じる。
 言葉で説明しても、音は伝わらないので、興味のある方は音楽会かCDをお聞きになるとよい。

 岡庭さんのホームページにCD:「セファルディー・ユダヤ ーー魂の紡ぐ歌」と記念コンサートが(5月23日)が紹介されている。
 

東欧ユダヤ音楽が日本人によって

 昨夜は、日本イスラエル親善協会の「イスラエル独立64周年記念の夕べ」に出かけた。
 
 感心したのは、第2部の「東欧ユダヤ音楽・クレズマー演奏」であった。
 ついに日本にも、ユダヤ人の知られざるフォークミュージックが演奏する人たちが現れたかという感慨である。樋上千寿(ひのうえちとし)さんのバンド。

 クレズマー、この発音はクレズメルで覚えてきたが、「屋根の上のヴァイオリン弾き」やシャガールの絵の中にも描かれた、東欧ユダヤコミュニティーの街頭音楽師のことである。
 そして、彼らの弾く音楽ジャンルも、同じ言葉で呼ばれる。
 昨夜は、クラリネットが中心だったが、ヴァイオリン弾きもいる。

 婚約がなって、結婚式のあることを街に知らせる役割のクレズマーが弾く曲が、明るく喜ばしいものでなく、短調の淋しそうな曲であった。なるほど、ユダヤ人らしいと思った。花嫁は心ならずも、嫁ぐ悲しみみたいなものが伝わるのである。

 少しずつ、ユダヤ文化が日本にも浸透していっている。
 時の進むのを感じて、自分もこの実にマイナーな、ユダヤ出版にもう一度気持ちを新たに頑張ろう。

 

イスラエルも電力不足 緊急対策を取る

 日本では、大震災の後、原発に対するマスコミの批判キャンペーンが一斉に行われ(理性的な少数紙もあるが)、いまや原子力発電所は稼働停止状況で、関電においては原発依存度が40数%という点から、関西は電力不足は深刻な状況に至ると思われている。

 にもかかわらず、原発ゼロがいかにも善であるかのような、社会風潮に違和感を覚える一人だ。
 もちろん、危険はあろう。しかし、あの60年代の古い米国製の福島原発と、最近の日本の技術の原発を同列に考えるのは、いかがなものかと思う。
 自分は、もちろん、将来的には代替えエネルギーに保っていくべきで、原発依存度を下げるのは賛成である。
 ただし、日本のエネルギー需給を真剣に考えれば、いきなり原子力ゼロは無茶な話だ。
 昔、モービル石油の企画部で、1973年のオイル危機を見ていた人間として。
 もちろん、今まで安全神話で国民を欺してきた傲慢な東京電力を許しているわけではない。国民に土下座すべきだとも感じるが。

 イスラエルも、この夏の電力不足を予期して、緊急対策を取っている。
 日本とは量的な規模は違うが、それにしてもテルアビブや諸都市で、停電になっては、あの暑い国は大いに困るわけである。
 原因は、エジプトからの天然ガスの供給停止である。
 そこで、イスラエル政府は、緊急修正条項として、炭酸ガスの放出のより多い石炭や石油の使用を許可して、代替え燃料を考えるという。